第8歩目本公演『誕生へのロードワーク』無事終演しました。
まずはこの作品に触れてくださったすべての方へ、ありがとうございました。
まわりみち'39は初めて演劇祭的イベントに参加しました。
應典院舞台芸術祭Space×Drama×Next2018トップバッターを飾らせていただきました。
このイベントに参加することでたくさんの挑戦をすることができました。
グッズ販売、映像配信、アフタートーク等々、
これまでの僕たちなら二の足を踏んでいたことも多くの方のご助力をいただくことで実現することができました。
また、2ヶ月という稽古期間も僕たちにとってはハイペースでした。
新メンバーを迎えて初めての公演、客演さんたちにもたくさん助けていただきました。
ルカを演じた江戸ハレさん。今作品で1,2位を争う難役を真摯に、着実に作り上げてくださりました。
僕とは稽古中に「安定感コンビ」と呼ばれながらも、本番近くからはお互い抜き身でやりとりができて僕はとても嬉しかったです。
ミを演じた七井悠さん。他のシーンを見つめるまなざし、土台から丁寧に世界を作り上げていこうとされる姿勢は俳優として見習うべき点が多かったです。柔軟にして挑戦的。同じ現場で作品作りに携われたことは大きな経験になりました。
マッダを演じた山崎千里佳さん。僕の強い要望で共演を果たすことができました。「サンシャイン」と二つ名がつくほどの明るさとエネルギーの強さ。同じところには2度といない、常にアップロードし続ける姿にかなり触発されました。やはり共演できてよかったです。
サイードを演じた羽田兎桃さん。客演さんの中で唯一共演シーンはないものの、彼女が座組の中にいるというだけで僕にとっては身が引き締まる存在でした。相変わらずのプロ意識の高さで作品を彩ってくださいました。
そして、應典院という初めて利用する劇場で最大限の安心感を与えてくださったスタッフの皆さん、お手伝いいただいた皆さん、本当に本当に助かりました。
さて、今回慶雲はホネという青年を演じました。
(写真:紅たえこ)
精神状態どん底のUT連盟本部時代から始まり、出会いと別れと気づきを経て、彼の人生は幕を下ろしました。
「尊厳のために命を使った」彼の人生は、果たして幸せなものだったといえるでしょうか。
これは、「問い」です。
彼のことに限らず、今回の作品では様々な「問い」を提示しました。
提示された「問い」に対してどんな答えが生まれたのか。そしてなぜその答えが生まれたのか。
常に、思いを巡らせていてほしいのです。
『誕生へのロードワーク』がそのきっかけの1つになれば幸いです。
まわりみち’39第9歩目公演は来年を予定しています。
まだほとんど何も決まっていないような状態ですが、また1歩を踏み出すことは決まっています。
踏み出した先でさらに新しい何かに出会って、進んでいきます。
「のちの人々に残したいと思える世界のために」
改めまして、今公演にご来場くださった皆さま、ご協力くださった皆さま、ありがとうございました。
〇慶雲之記〇